主語、目的語は不可欠です
旦那がスーパーで、半額になったカレイを買ってくれた。朝ご飯に煮てね、と。
最近、よく魚介類を食べたがる彼。
翌朝、寝坊してしまった。
起きたら、義母が朝ご飯の用意をしてくれてた。
だから、カレイは夜へまわることになった。
でも、夕飯も家についたら義母が今日は作ってくれていた。あんまり最近は作ってくれなかったのだけど、雨で畑ができなくて、時間があったらしい。
でも、ありがたい。
んなわけで、カレイは、旦那の夜のつまみになることに。
そのカレイには、煮るためのタレがついていた。
私は単純にそのタレで煮たんだ。
普通に甘辛くおいしくできたさ。
小鍋も作った。
これだって、心をこめて両方煮た。
でも、彼はおきにめさなかったようだ。
なぜなら、彼は「にこごり」が食べたかったようだ。
つゆが少なく、どうみてもにこごりができそうにないカレイを見て、落胆したようだ。
(聞いてねーし、にこごり食べたいなんて)
私は聞きながら思ったよ。
だったら、言ってくれよ、まったく。にこごりつくってー、って。そしたら、考えるじゃん、おいしいにこごりの作り方。
こっちは、あまり煮魚しないからさ、わからないっつーの。
そういえば、こないだテレビでにこごりやってたの思い出した!あれか。
言ってよぉー。
小鍋も、夕べもやったのだけど、キムチ鍋のつゆがあまって、雑炊にしようと残しておいて寝てしまったから、今夜はさらにつゆも具も追加して最後のしめに雑炊、って思ってたらしいのよ。
でもね、どうやら私のつゆのかげんが悪かったらしい。つゆが少ないって、怒り出したよー。
めんどくせー!
黙って聞いてたよ。
全部食べろっていうからさ、少し食べたけど、もう夜中だしさ、食べられないよ。
怒られてもいいから、少しつゆ足したよ。
もう、俺はたべないからな!って言い放ちつつ、「なんでご飯入ってないんだ?」だってよ。
くわねーんじゃねーのか!?
食べるんじゃんか!
ご飯めっちゃ少なかったので、冷凍うどんを投入してやりました。
よそってやったら、機嫌は直っていた。
オコチャマかよ!
家の旦那さんはほんと、手がかかる。
めんどくさい。
一人にすれば、寂しくて怒るし。
なんなのー。
彼の機嫌が直ったって、今度は私の機嫌は悪いからね!
笑顔なんてできないさ。
おもしろくない。
こっちは、よかれと思ってこんな夜中にも関わらず、丁寧に料理したのに。
あなたひとりが食べるために、煮魚とプチ鍋作ったんだよ!?
それ、わかってます??
すんごい空しいんですけど。
今、もう私の足元に転がってきて寝ちゃいましたけど、私が機嫌悪いの察してるから、ちょっかい出してくるけど、私は受け入れない。くすぐられたって、つっついたって、痛いんだよ!
酔っ払ってるあんたの手は!
しまいには、ぶってくるから痛くて泣けてきたよ。
彼は私が彼の方に意識を向けていないから、面白くないんだろう。私はそういう酔っ払いの旦那は嫌い!!
お酒飲まなきゃいい人なのに。
私は穏やかに夜を終えたいんだ。
結婚する前までの、実家の生活のように。
大酒飲む人となんて、結婚するもんじゃない。
以前、お話したことのある年上の女性が、その旦那さんもその女性もお酒は一切飲まないので、夜は早く寝ちゃうのよ、って言っていた。少しつまらないとも言っていたけど、それでいいのに。
私はそういう暮らしでいいのだ。
夕飯のあと、リンゴをむいて家族で食べながら、ドラマ一緒に見たり、穏やかに過ごしたい。
ただ、それだけのことが、叶わない。
切ない。